スマホでできる都市運営シミュレーションTheotown
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こんにちは、今回は「Theotown」というゲームアプリをやってみたので体験談をお伝えします。

 

・「Theotown」は無料で楽しめる

 

Theotownとはスマホでできる都市運営シミュレーションゲームです。同ジャンルの有名ゲームにはシムシティシリーズやCities:Skylinesなどがあります。Theotownの強みは、まずそれらとは違いスマホでできるということ。それから古いバージョンのスマホでも動くくらい互換性が高く、動作も軽快というところです。それでいてやりこみ要素が非常に多く、modにも対応しているのでできることが非常に多いのも特徴です。建設できる施設や利用できるオプションも相当多く、陸地を海にしたり海を埋め立てたりする、地形に起伏を作る、望んだ植物や装飾、柵を設置する、天候をいじる、望んだ災害を起こす、地域にラベルを付けるなど他の有名作でできることはmodを何も導入していないバニラ状態の時点で概ね可能です。つまり、まとめて言えば自分の作りたい理想の都市を自由に作ることができるというわけです。花と森に囲まれた緑豊かでのどかな田舎、生産性を極限まで高めたビル街、観光名所やランドマークを多く有するリゾート地、人里離れた小さな隠れ里などアイデア次第でいろいろな街が作れますし、それを1万年以上にも渡って発展させたり、他の都市と資源をやり取りさせたり、核爆弾で吹き飛ばしたり、UFOやスライムに攻めさせたりといったこともできます。一般的なスマホゲームのように激しい戦闘はありませんが、やればやるほどその奥深い面白さに気づくことができる素晴らしいゲームです。しかもこれでいてほとんど完全無料というのがまた凄まじいところ。一応、課金要素はあるにはありますが、課金で手に入る「ダイヤモンド」は毎日のログインでも結構な量手に入る上、課金で手に入れたダイヤモンドと無料で手に入れたダイヤモンドには特に区別はないので実質的に寄付用といった塩梅になっています。この作者の姿勢には感謝しかないですね。

 

・「Theotown」を進めていく上でのポイントとは?

 

このゲームではモードや難易度を選べますが、初めての方はまず難易度「簡単」で街を新規作成してみるのが良いでしょう。街を立ち上げる時まず必要になるのが、道路、インフラ、区画です。道路は、街の外とつながっている高速道路から適宜土の道を伸ばしていくのが良いでしょう。インフラ面ではまず発電施設と水道施設が要求されます。当面は太陽光発電所と給水塔で十分ですが、太陽光発電所は出力が足りないのですぐに風力発電所が必要になるでしょう。ただし、太陽光発電所は騒音や汚染とは無縁なため住宅のそばに置いても問題ないのに対し、風力発電所は小さくない騒音が出るので住宅の近くに置くことはできません。また、区画は他のこの手のゲーム同様、住宅区画、商業区画、工業区画に分かれています。このうち住宅区画は人口を増やす直接的な要因の一つになりますが、騒音や汚染に弱いという特徴があります。また、住宅区画、商業区画は騒音・汚染を出さないのに対し工業区画は騒音と汚染を出します。他の似たゲームですと商業区画から騒音が出たりするので、区画設定の自由度はそれらより少しだけ高いです。しかし、うまく区画を設定してやらないといけないというのは同様ですので、住宅区画と工業区画の間に緩衝地帯(クッション)としての商業区画を設けて住宅を工場の騒音や汚染から守ってやるのが良いでしょう。また、発電施設は騒音や汚染を出すものが多いので基本的には工業区画の近くに、水道施設は汚染に弱いので住宅区画の近くに置くのが良いです。なんだか街を立ち上げる時点ですら覚えることが多そうで難しく感じるかもしれませんが、ゲーム内チュートリアルもしっかりあるのでご安心を。ただし、スタイリッシュで効率の良い立ち上がりや見た目の映える立ち上がりを目指そうとするとかなりの試行錯誤を要することとなると思います。例えば、工業区画は汚染を出すからと住宅地からあまりに遠い場所に置いてしまうとその分住民の自動車が長い距離移動することになり、渋滞の原因になります。電気や水を供給するための電線や水道管にかかるお金もバカにならないですね。また、渋滞で街が機能不全になったトラウマから道路をあまりこまごまと設置しすぎるのも良くありません。小さな建物しか建たず人口や税収があまり増えなかったり、交差点が増加することによりかえって渋滞がひどくなったりします。もちろん、こういったことを考えずに気まま勝手に街づくりができるモードもありますが、こういう問題を予算内で解決しつつ、スタイリッシュな街を作っていくのも相当に楽しいものです。一言アドバイスをするなら、公共交通機関を充実させると攻略がかなりやりやすくなるでしょう。特にバスは自分でルートを設定できるのに最終的な輸送量はなんと鉄道や地下鉄、空港を凌駕します。また課金アイテムであるダイヤモンドを無課金かつ能動的に集めることができる貴重な手段の一つです。バスの他には地下鉄が使いやすいですね。鉄道や高架鉄道などと違い地上のスペースをほとんど使うことなく設置できます。

 

・「Theotown」をやるほどお気に入りの街をつくれる

 

このゲームはゲームシステムも相当に魅力的ですが、グラフィックや音楽もまた非常に素晴らしいです。グラフィックはすべてまとまりのある高品質なドット絵で、それらがピコピコ動いているのは見ていて飽きません。今時グラフィックが3Dじゃないのは……と思う方もぜひ一度プレイしてみてください。時間帯によってその表情を変える宝石のようなドット絵は3Dに負けないくらいの表現力を持っています。また、これが動作が非常に軽い理由の一つともなっています。他の作品だと市販の家庭用ゲーム機でも非常に重いといったことがザラですからね。また、音楽は全体的に落ち着きのある作風です。心地よい環境音も相まって、寝る前にスマホでプレイするゲームとしては非常におすすめです。緑豊かな街を作ってやれば簡単に入眠用ASMRが完成します。時と共にその表情や姿を変える街をぼーっと眺めるのもまたこのゲームの醍醐味です。ゆえにゲームでリラックスしたいという方にもおすすめですね。もちろん、都市運営シミュレーションゲームが好きな方や戦闘・勝負事・反射神経や運動神経が求められるものが苦手な方にもおすすめ。鉄道や乗り物が好きな方とも相性が良いです。鉄道を効率良くスタイリッシュに活用するのもまた難しく、線路をあちこちに敷こうとしたら踏切がたくさんできて渋滞の原因になってしまい、それが嫌だからと片っ端から高架化したら今度は安くない維持費がのしかかってくるというのはきっと多くの人が通る道です。その分、うまいこと鉄道を街と調和させることができた時の達成感はすごいですね。また、鉄道に限った話ではないですがうまく街を作ろうとしたら現実の街づくりの知識や街のデザインが役立つのも面白いところ。例えば長距離輸送を高速道路や鉄道に任せ、インターチェンジや駅の数を絞る一方で短距離輸送をタクシーや地下鉄などに任せ、こちらは乗り場があちこちにバランス良く点在するようにするといったことをやれば効率的にインフラを活用することができます。1分ごとに停まる電車も、20分ごとにしか停まらない地下鉄も現実にあったら大変なのは言うまでもないでしょう。また街のインフラや居住区をコンパクトにまとめる「コンパクトシティ構想」も使えますね。騒音や汚染には要注意なので太陽光発電所などをうまく緩衝地帯にする必要はありますが。いろいろ難しそうなことを書きましたが、ここまであれこれ考えるのはゲームに慣れてからでも遅くありません。とりあえず、人が生存できる環境さえ作ってやれば街としては成立するので、いろんな街を気ままに作ってみるのが良いと思います。懐の広いゲームですので、きっとお気に入りの「街の形」が見つかるでしょう。

 

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